この記事の著者・監修者
院長:永川 稔晃
この度生まれ育った町、桑名市に当院を開設するにあたり、歯科医療を通じての地域貢献・来院された方々とのコミュニケーションを基本として設計・医療機器の選定をおこないました。
略歴
- アソアライナー講習 修了
- 岡山矯正研究会 ベーシックコース 修了
- 愛知学院大学歯学部附属病院
- 愛知県名古屋市 にしだ歯科 勤務
- TNデンタルクリニック 院長
歯周病は、中高年の問題として認識されがちです。しかし、最近では若者も歯周病になる人が増えてきていることが明らかになってきました。特に、日常の生活習慣やお口のケアの乱れから始まることが多いため、若い世代も注意が必要です。
歳を重ねると気になる歯周病と思われていますが、実は若い人にも起こりうるんです。
特に次の2つのタイプは、若い人にも見られる歯周病です。
歯の生え始めから20代にかけてよく見られる歯の周りの炎症です。矯正中の人や親知らずなど、歯が生えてくる時期に特に出やすいので注意が必要です。歯の周りが赤くなったり、腫れたり、出血することがあります。放っておくと、痛みが出ることもあり、さらに進むと、歯を支える骨がなくなる恐れも。
25歳より前の人に多い歯周病です。進行が早く、遺伝の影響もあると言われています。最初は自分でも気がつきにくく、また進行が速いので歯医者さんに定期的に見てもらうことが大切です。
歯周病菌は、実は接触を通じて他の人にもうつることがあります。一番の原因は、唾液のやりとりです。例えば、夫婦や親子でのキス、食器の共有、お子さんのおもちゃを口で持ったりすることなどが挙げられます。
家族の中に歯周病の症状がある人がいる場合、特に注意が必要です。毎日の歯磨きやうがいはもちろん、食器やタオルを共有しない、飲み物の一口試しを避けるなど、日常生活の中での気を付けるポイントがたくさんあります。
歯周病の症状がある家族がいる場合、自分自身も定期的に歯科検診を受けることが大切です。自分に症状がないからと安心せず、家族みんなでの予防策を考えることが必要です。
歯周病がどれくらい進んでいるか、自分で確かめる方法もあります。
ただし、これはあくまで参考程度で、正確な診断は歯医者での診察でしてもらうのがベストです。
普段の歯磨き時、歯ブラシに血がつくことがあれば要注意。歯周病の初期症状の一つです。ただし、力を入れて磨いてしまっているだけの場合もあるので、自分の磨き方も見直してみましょう。
前の歯が少し動く、ということはありませんか?歯が動くのは、歯周病が進行して、歯を支える骨が減ってきているサインかもしれません。
口の中の臭いは、歯周病菌の繁殖によって引き起こされることが多いです。自分では気がつきにくいので、家族や友人に気づいた変化があれば教えてもらうとよいでしょう。
歯周病を防ぐためには、毎日のお口のケアが非常に大切です。
しかし、ただ歯を磨くだけでは不十分なので、効果的なケア方法を知り、正しく行うことが重要です。
歯ブラシは、歯の表面に優しく当てながら、ゆっくりと磨きます。歯茎と歯の境目、特に奥歯の部分は汚れやすいので、しっかり磨くように心がけましょう。
歯と歯の間には歯ブラシだけでは取りきれない汚れがたまることがあります。そのため、フロスや歯間ブラシを使って、こまめにケアすることが進められます。
最低でも年に1回は歯医者さんに診てもらうようにしましょう。初期の歯周病は自覚症状が少ないので、歯科医師のチェックが必要です。
偏った食生活や、砂糖をとりすぎることは歯周病のリスクを高めます。バランスの良い食事を心がけ、砂糖の摂取を控えるようにしましょう。
若い世代でも歯周病は増加しており、その影響はただのお口の問題に留まらず、全身の健康にも及びます。日常のケアや定期的な歯医者さんの訪問は、健康なお口の環境を保つための鍵となります。歯周病を軽視せず、予防と早期発見、早期治療を心がけましょう。
この度生まれ育った町、桑名市に当院を開設するにあたり、歯科医療を通じての地域貢献・来院された方々とのコミュニケーションを基本として設計・医療機器の選定をおこないました。