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歯周病治療

歯周病とは?

歯周病ってどんな病気?

歯周病とは、歯周病菌が歯と歯茎の境目に入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと破壊していき、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。
歯周病の進行段階として、歯肉に炎症がおきた状態を歯肉炎と呼び、歯槽骨を支える組織全体が崩れてしまう段階を歯周炎といいます。
また、こうした歯周病の症状は初期段階にほとんど自覚症状がないため、気付かないうちに症状を進行させてしまうことがよく起こります。

 歯周病は「歯周ポケット」から始まる

歯肉に炎症が起きると、歯と歯茎の間の溝が生まれ、この溝は炎症の進行によりどんどんと深くなります。
この溝のことを歯周ポケットと呼びます。
歯周ポケット内には酸素がなく、またわずかな出血などは栄養が豊富なため、酸素の苦手な毒性の強い細菌「歯周病原性細菌」の温床となり、細菌による炎症と歯周ポケットの形成が繰り返されることで歯周病が進行していきます。
※健康な状態であっても歯と歯肉の上端部分には溝がありますが、これは歯肉溝と呼ばれるものであり、歯周ポケットと区別されます。

 歯周病がひきおこす病気

歯周病は放置しておくと全身疾患さえ引き起こす可能性のある厄介な病気です。
そのため、自覚症状なく進行する歯周病をサイレント・アーミー(沈黙の病気)と喩えられることもあります。

全身疾患と歯周病の関係

呼吸器・・・
肺炎・喘息・咽頭炎などを誘発する可能性が高まります。

心臓・血管・・・
致命的な心臓発作を起こすリスクが2.8倍となる相関関係が証明されています。

子宮・・・
早産(低体重出産)のリスクが7.5倍になる相関関係が証明されています。

糖尿病・・・
歯周組織の感染症や炎症はインシュリン抵抗性を高め、血糖値のコントロールが困難となり、結果として糖尿病が悪化する恐れがあります。

歯周病は「沈黙の病」などと呼ばれるように、痛みなどの自覚症状が出づらく、それが災いして予防を怠ったり進行を早めてしまうことが多く起こります。

しかし、歯肉炎の段階なら歯垢をきれいに取り除くことで症状の改善が可能です。
また、もし歯周炎になってしまっても進行を止めることは可能ですので、まずはしっかりと治療を行うことが重要です。


歯周病の治療

歯周病ってどんな病気?

プラークコントロールとは、歯周病を引き起こしている原因となっている歯垢(プラーク)を除去することで口の中のプラークを正常なレベルに保ち、無害な細菌グループが支配的になる環境を整える歯周病の最も基本的な治療法です。

プラークコントロールではまず、一般の対策としてブラッシングの指導、および歯垢・歯石を取り除く治療を行います。その後、初期の治療で取り切ることのできなかった歯周ポケット内の歯石を除去していきます。
歯周ポケットの非常に深い部分に付着した歯石は、歯茎の切開などの手術によって歯垢を取り除く場合があります。この時、歯茎にメスを入れる目的として主に次の3つが挙げられます。

【手術の目的】

1・深い歯周ポケット内部の清掃
2・破壊された骨や歯肉のかたちの改善
3・再発予防のための歯肉の改善

歯肉炎の段階では、口の中の健康管理を積極的にケアすることで症状は改善されます。しかし、ある程度症状が進行している場合には、なるべく早期の治療が重要です。
また、歯周病は初期段階に自覚症状が少ない病気ですので、まずは検査を受けることで症状について勉強しておくことも大切です。

歯周病の検査方法

プロービング検査

プローブという器具を使い、歯周ポケットの深さを調べます。

X線写真による検査

X線写真を撮影することで、歯の周りの骨の溶け方を調べることができます。

カラー写真撮影

数値で表すことが困難な歯肉の色や形を正確に記録し、状態を確認することができます。

正しいブラッシングの方法

歯ブラシの持ち方

歯ブラシはえんぴつを持つように持ち、毛先の余分な圧力をかけずに磨きます。ただし、歯ブラシに決まった持ち方はありませんので、ご自身で楽に磨ける持ち方を探してみましょう。

歯周病に効果的なブラッシング方法
・バス法

歯ブラシの毛先を根の方向に45°傾け、前後に小刻みに動かし磨きます。 これによって、歯と歯肉の境目の清掃、また歯肉の改善効果があります。

・スクラビング法

歯ブラシを歯面に90度に当てて、横方向に小刻みに往復運動させる磨き方です。
大きく動かすと毛先が寝てしまい、汚れを十分に落とすことができない恐れがありますので、毛先を立てたまま細かく動かすようにしましょう。
スクラビング法は歯面や歯と歯ぐきの間の歯垢を除去することができます。
また、やわらかめの歯ブラシを使用すれば歯ぐきを傷つけず、歯茎へのマッサージ効果もありますのでオススメのブラッシング方です。
乳幼児のブラッシング方としてもオススメです。

歯ブラシの選び方のポイント
大きさ・・・
大きい歯ブラシはスムーズな動きに適しません。使う人の上の前歯2本分くらいの、小さめの歯ブラシを使用することをお勧めします。
これにより、歯の奥までとどくような細かい動きが可能となります。
硬さ・・・
やわらかめがおすすめです。

電動歯ブラシのすすめ

電動歯ブラシは電気の力で小刻みに動いてくれますので、歯と歯の境目に当てるだけで汚れを取ることができます。
ただし、電動歯ブラシを単純に歯の表面に押し当てるのではなく、歯の表面・歯間に斜め45度の角度で磨いてプラークを落とし、かみ合わせ部分や前歯の表面はヘッドを垂直に当てて磨くとより効果的です。

ブラッシングの補助的用具

歯ブラシの毛先がどうしても届かない歯と歯のすき間のような場所には、歯間ブラシや糸ようじ(デンタルフロス)を使って汚れを掃除すると良いでしょう。当院では次のアイテムをオススメしています。

歯間ブラシ

細い針金の周囲にブラシをつけたような形をしたブラッシング補助用具です。歯ブラシの毛先が入りにくい歯と歯の間や、歯茎周りをきれいにすることができます。隙間に入れて前後させることで、かなりの歯垢や食べかすがとれます。また、サイズはいろいろありますので、自分にあったものを選び無理に入らないところには入れないよう注意しましょう。

デンタルフロス(糸ようじ)

ナイロンの糸を歯と歯の間にすべらせるようにいれて、歯垢や食べかすを取り出すためのアイテムです。歯間の狭いタイプの人にオススメです。

デンタルピック

デンタルピックはつまようじのような形をしていますが、単に歯の間に詰まった食べかすを取る道具ではなく、歯と歯の間の形状に合わせて型取られた断面が三角形の立派なブラッシング補助用具です。
日本のつまようじと異なり、歯と歯茎を痛めることなく歯間の汚れの除去し、歯茎のマッサージ効果もあります。このマッサージは歯周病菌に対する抵抗力の向上、歯肉の組織の活性化を促します。

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